W3C Web Accessibility Initiative、フォード財団による支援が継続決定
https://www.w3.org/ – 2026年6月25日 – World Wide Web Consortium(W3C)は、Webアクセシビリティに関する取り組みに対し、フォード財団から継続的なご支援をいただけることとなったことを、謹んでお知らせします。
フォード財団は、W3C Web Accessibility Initiative(WAI)を対象とする助成金の継続を決定しました。総額105万米ドルの助成金は、2026年8月1日から始まる3年間にわたり提供され、2024年に開始された助成のもとで進められてきた取り組みを引き続き支援するものです。
フォード財団のTechnology and Societyプログラムは、デジタルプラットフォームや新興技術が、公正な社会の実現、人権の保護、そして構造的な不平等の解消に貢献するよう設計・運営されることを目指しています。
W3CのWeb Accessibility Initiative(WAI)は、認知機能、聴覚、身体機能、視覚、発話など、多様な能力を持つ人々がWebを利用できるようにするための戦略、標準仕様、および関連リソースを策定しています。これにより、誰もが平等にWebへ参加できる環境の実現を目指しています。
Webアクセシビリティは、デジタル・デバイドの影響を受ける人々にも恩恵をもたらします。例えば、通信帯域が限られている、あるいは通信費が高額な環境で利用する人々、古い機器を使用している人々、識字能力が十分でない人々、高齢者などにとっても利用しやすいWebの実現につながります。また、現在、世界のWebトラフィックの62.73%はモバイル端末からアクセスされており、スマートフォン利用者は世界で57億8,000万人に達しています。このような状況において、Webアクセシビリティはモバイル利用者にとっても大きなメリットがあります。Webアクセシビリティは、人々のコミュニケーションやつながりを妨げる障壁を取り除く取り組みであり、その恩恵は個人にとどまらず、社会全体、そして世界中へと広がっています。
「フォード財団から継続してご支援をいただけることに、心より感謝申し上げます。このご支援により、標準仕様の世界的な普及を促進するための公式翻訳の整備、アクセシビリティに関する基盤的な標準仕様の策定を前進させる対面会議の開催、さらには理解を深めるための研修用動画の制作などを通じて、私たちのアクセシビリティに関する取り組みの社会的な影響をさらに広げていくことができます。」
この継続的かつ寛大なご支援により、変化し続ける社会環境や急速に発展する新しい技術に対応する、次世代のWAIアクセシビリティ標準および学習リソースの強化を進めることができます。
「W3Cは世界中の関係者を結集し、会員の皆様とともに、アクセシビリティ、国際化、プライバシー、セキュリティの要件を満たす標準を策定することで、すべての人々をつなぎ、その可能性を広げるWebの実現を目指しています。」
W3Cは、相互運用性とコミュニティ全体のエンパワーメントを重視し、オープンでロイヤリティフリーな標準の策定に取り組んでいます。Web Accessibility Initiative(WAI)は、「すべての人々をつなぎ、その可能性を広げるWeb」の実現を目指すW3Cの活動の中核を担う取り組みの一つです。Webアクセシビリティは、障がいのある人々がより主体的に行動できるよう支援するとともに、デジタル技術、情報、サービス、そしてさまざまな社会制度を公平かつ効果的に利用するために不可欠です。これらはいずれも、現代の社会生活、ビジネス、民主的な活動を支える重要な基盤となっています。Webアクセシビリティは、すべての人が社会のあらゆる場面に完全かつ平等に参加するための鍵となるものです。
ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアムについて
ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム(W3C)の使命は、ウェブをすべての人々のために機能させることです。W3Cは、人類をつなぎ、力を与えるワールド・ワイド・ウェブを実現するための幅広い技術標準とガイドラインを作成・維持する独自のプラットフォームを提供しています。
W3Cは、数百の加盟組織、数千の献身的な技術者、そして広範なグローバルコミュニティを結集し、ウェブ技術の未来を共に形作り、アクセシビリティ、国際化、セキュリティ、プライバシーがウェブとそれを活用するすべての人々にもたらす利点を推進しています。
W3Cの標準は、オープンでアクセシブル、相互運用性のあるウェブを保証することで、ウェブ上の人々や企業が社会の社会的・文化的・経済的ニーズに対応することを可能にします。その例として、WCAG(ウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン)、SVG(スケーラブルベクターグラフィックス)、WebRTC(ウェブリアルタイム通信)、そしてウェブサイト構築の基盤技術であるHTMLとCSSが挙げられます。
W3Cの活動は公開の場で進められ、画期的なW3C特許ポリシーのもと無料で提供されます。これにより、複雑なライセンスや高額なロイヤルティなしにウェブ標準を広く実装・利用でき、オープンな開発を促進するとともに、万人のための共通グローバルインフラとしてのウェブの発展を支えています。
W3Cは、アメリカ合衆国に法人登記された公益非営利組織であり、理事会によって運営され、世界各国にスタッフを擁しております。W3Cの資金は、会員会費に加え、寄付、スポンサーシップ、助成金によって賄われております。皆様のご支援は、当機構の運営に大きく寄与し、W3Cのビジョン達成を支える重要な力となります。詳細は、https://www.w3.org/ をご覧ください。
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